バロック音楽と通奏低音

ヘンデルのリコーダーソナタの楽譜を買ったら、総譜以外にリコーダーと通奏低音(Basso continuo)のパート譜が付いていた。総譜の通奏低音の伴奏部分は見慣れたピアノのような和音の伴奏譜が記述されていたが、パート譜の方は和音ではなく単音だけしか記述されていなかった。

音楽辞典によると通奏低音とは「17・18世紀のヨーロッパで広く行われたもので、鍵盤楽器奏者が与えられた低音の上に、即興で和音を補いながら伴奏声部を完成させる方法、およびその低音部をさす。独奏パートは休みの場合も楽曲を一貫して演奏されるところから通奏と呼ばれた。・・・・」(音楽の友社「標準音楽辞典」より)とあり、低音だけが記述されたパート譜を見ながら即興で和音を付けるようである。付ける和音に一定の決まりがあるようであるが、即興で考えるとなると演奏者もなかなか大変なことである。

ところで、バッハの教会カンタータでは、曲によって楽器構成が変り、その楽器がそのカンタータ−の曲想を決めているようなところがある。一方、通奏低音はどのカンタータにも含まれており、カンタータ−の土台になっているような楽器である。

しかし、反面、決まった楽器でなく、オルガン、チェンバロ、コントラバスなどと変化するようだし、和音を即興で付けられるとなると、演奏者によって大きく雰囲気が異なるような気がする。実際、ヘンデルのソナタを数曲、聴き比べたことがあるが、同じ曲とは思えないほど、演奏の仕方が異なっていた。どうやら、バロック時代ははっきりとしたルールがなく通奏低音を始め、演奏者の自由度が高かったようようである。

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