映画「カムイ外伝」の感想

映画「カムイ外伝」は白土三平の同名の人気マンガをベースに映像化された映画である。抜忍となったカムイと忍者の掟に従ってカムイの暗殺を狙う追忍との死闘を描いた忍者アクション映画である。忍者アクションは評価するが、多くの人が殺害される暗い映画である。

マンガの「カムイ外伝」は昔少し興味を持っていたマンガである。定期購読するほどのファンではなかったが、連載中のマンガを食堂などで見つけたときは真っ先に読んだ記憶がある。ストリーは覚えていないが、その斬新な忍者アクションには非常に興味を覚えたものである。今回このマンガがどのように描かれているのか興味があったので見に行った。

物語は一言で言うと逃亡劇である。不意に襲って来る追忍との死闘。それに、悪大名などがからむ。また、人に追われているとの猜疑心から味方となりうる人物ともアクションを交えることもあり、アクションのオンパレードである。途中には、小雪、伊藤英明や大後寿々花など人間ドラマ的な要素も加味されている。

随所に斬新なアクションはあるが、どうも30分ドラマを積み重ねたようなストーリ展開で、これだけでは飽きてしまう。毎週1本つづドラマを見るならアクションを見て満足ということになるのであろうが、2時間程度の映画となれば、全体を通しての目的やテーマ設定を行い、複線のアクションやストリーを積み上げながら最後のクライマックスの持って行くとストリー上の工夫が欲しかった。

しかし、観客を飽きさせないように森、漁村、船の上などいろいろななところで場面設定されていたのは評価できる。昨年沖縄旅行したとき、この映画に使用された丸太を積み重ねたような原始的な船が展示してあって、どのように使用されるのか興味があったが、実際の映画を見て納得した。

カムイ外伝の船1

カムイ外伝の船2

アクションシーンは多い。特に忍者は並外れた跳躍力を持っているとの設定になっているため、空を飛び跳ねる場面が多い。中国映画にも多いが、多少雰囲気は似ている。GCで合成、フイルムの逆回転、ロープで吊るすなどの工夫をしているものと思われるが、どうしても自然の法則に逆らっているのか不自然さが残る。これを自然に見せるのが今後の課題であろう。

今後、継続して映画化されるのは不明であるが、この映画だけで完結しているとなると、多くの人が殺害されただけの映画となり不毛である。今後、継続して映像化して、今回の事件を糧にカムイが成長していく姿や少し希望を持てる内容のドラマを描いて欲しいものである。

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