映画レッドクリフ2の感想

映画レッドクリフは中国後漢末期の208年に長江の赤壁で起こった曹操軍と孫権・劉備合軍との戦いについて、史実を基に小説三国志や映画独自の解釈やエピソードを交えて描いたスペクタクル映画である。海上の戦闘シーンは迫力があり楽しめた。

レッドクリフはあまりにも長くなりすぎたので2部構成に分離され、パート1は昨年上映されている。そのパート1をテレビで見たが、正直なところクライマックスの戦闘場面が現実離れし過ぎてマンガチックに感じ、あまり面白くなかった。しかし、小説の三国志は好きで、長い小説ではあるが2度も読んだ。中国の歴史の中ではこの時代が一番興味を引かれる。その時代の有名な戦いがどのように描かれているか興味があり、パート2を見に行った。

パート2も地上戦の場面は多少パート1と同様に現実離れし過ぎている点はあるが、パート1よりはましである。海上戦の場面は納得出来るし、迫力があった。何よりも中国映画は物量がすごい、曹操の軍勢は80万、孫権・劉備連合軍は6万の戦いである。ある程度、物量がなければ描けるものでない。戦闘シーンは戦術や描き方が日本映画とはあまりにも異なるので多少違和感がある。実際にそうであったのか文化の違いによるものか定かでない。

小説の三国志では策略や戦闘の部分が多いが、これだけでは殺風景になると思ったのか、映画では孫権の妹の孫尚香や周瑜の妻で絶世の美女である小喬の二人の女性が映画独自のエピソードも交え、重要な登場人物となっている。大河ドラマなどでも脚本家が独自のエピソードを挿入することは多く、止むを得ないことか。

反面、三国志では主要な登場人物として活躍する劉備とその豪傑の趙雲、関羽、張飛などは最後の戦闘シーンで少し登場するだけであり、彼らのフアンはあまり期待しないほうがよい。予断ながら中華街にある関帝廟にはこの豪傑の関羽が祀ってある。中国でも関帝廟は多くあり、何故、豪傑の関羽が金儲けや商売繁昌の神として祀られるようになったかは不思議なところである。

金城武が演じる劉備軍の軍師である諸葛孔明は映画でも準主役級として登場する。この赤壁の戦いの少し前に劉備が孔明を望み迎えるにあたってとった礼儀が「三顧の礼」の故事として知られている天才である。この映画でも天才ぶりは十分に描かれているが、人間離れし過ぎた面があり、人物的にはあまり面白くない。

この映画の敵方の大将としての位置づけで登場する曹操は三国志では主役級の登場人物である。この曹操の機知・権謀に優れ、戦国の世を伸し上がっていく姿や放蕩的な性格は織田信長とイメージが重なるところがあり、人物としては面白い。この時期は実権は握っているが、立場は後漢の丞相である。この映画でも気性の激しい性格、機知・権謀ぶりは描かれている。また、無類の女性好きとして描かれている。

この映画の主役は誤の水軍提督である周瑜である。三国志ではこの赤壁の戦いの部分しか登場しない人物であるが、赤壁の戦いの場面となれば主役でも止むを得ないとことか。小説では、孔明を非常に警戒しているが、映画では好意的に描かれ、互いに友情をもっているように描かれている。

映画の最後に中国語の字幕が出てきたが、日本語とよく似た言葉が出てきて興味があった。現在の中国語には明治時代以降に日本人が作った言葉が多く導入されているとのこと、字幕の言葉もそのようなものがあるのであろう

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