日本演奏家コンクール2次予選の様子

 今年も第11回日本演奏家コンクールの管弦楽及び声楽部門の第2次予選が22日、23日に横浜みなとみない小ホールで開かれた。その一部を聴きに行ったので、コンクールの様子を紹介する。

 夏休みはコンクールのシーズンである。横浜でも横浜みなとみない小ホールなどで幾つかのコンクールが開催される。今日は日本演奏家コンクールの二次予選が開催されたので午後から聴きに行った。

 横浜みなとみない小ホールはエレベータで5階まで上がったところ入口がある座席数440席のホールである。小規模なリサイタルなどは音がよく聴こえ、落ち着いた雰囲気なので、個人的には非常に気に入っている。

 一般客は前の入口から入り、前の方の席で聴くことになる。観客は少なく20名〜30名程度である。審査員は後方入口から入り後ろの席にバラバラに座っている。特に一般席と区別されていないので誰か審査員かは分り難い。

 22日は13時半頃から聴きに行ったが、丁度弦楽部門の小学校低学年の部門から始まるところであった。7名演奏したが男女の割合は半々程度である。演奏時間の制限はこの部門は5分とのことであるが、演奏者の交代時間や準備時間も考えると実演奏時間は4分強程度であろう。時間になると鐘がなる。コンクールでは審査に影響するので、拍手はしない。交代は忙しく、前の演奏者が会釈して帰りかけると直ぐ次の演奏者が入場して演奏の準備を行なう。一番もモタモタするのがピアノ伴奏者の椅子の高さの調整である。

 演奏は2曲で、最初は課題曲になっているのであろうか、全員無伴奏で指の練習のような曲を弾いていた。次はピアノ伴奏が入った自由曲である。同じような曲はなかった。このレベルはでは人に聴かせるとなるとまだ演奏技術が未熟である。

 次は中学生の部になった。演奏者は9名で一人だけチェロを弾いた。残りはヴァイオリンである。この部門はまだ男の子の参加も多い。演奏はやはり2曲で最初は無伴奏の練習曲風の曲。次はピアノ伴奏を伴った自由曲である。中学生ともなれば技術もしっかりしてくるのか自由曲に有名な協奏曲を弾く子もいた。このレベルになると聴いていて十分楽しめる演奏もあった。

 与えられた時間は6分とのことである。全員がチューニングしていたが、殆どの参加者が演奏を始める前にチューニングしていたが、中には無伴奏の曲は出てきて直ぐそのまま弾き、その間に伴奏者が椅子の調整、楽譜のセットを行い次の、ピアノと合わせる自由曲の前にピアノとチューニングしていた子がいた。制限時間がどこからカウントされるのか分らないが、時間を合理的に使う点では有効であるようだ。但し、伴奏者がピアノの前で少し動くので、無伴奏の演奏が多少落ち着かない面はある。また、自由曲でピアノの前奏が長い曲があったが、ヴァイオリンの審査を受ける点から判断するとピアノの前奏が短い曲がいいのでなかろうか。

 この時間帯は先に演奏した者も帰らず聴いていたので聴衆も多く、審査員も含め50名程度いたかもしれない。

 ここで、15分の休憩となった。子供達は一斉に帰っていった。ヴァイオリン教室でまとまって来ているのであろうか、ロビーでは先生らしき人物が子供達に盛んに批評していた。

 休憩後は大学生の部である。出場者は7名。チェロとビオラ(音程が低かったのでビオラだと思う)一名づつ。残りはヴァイオリンである。大学の部は男性が少なく1名だけであった。演奏曲は2曲、制限時間は10分である。やはり無伴奏の練習曲風の曲とピアノ伴奏を伴った自由曲が多かったが、2名だけは自由曲もバッハの無伴奏の曲を選択していた。無伴奏曲はピアノとの調整は必要ないが、無伴奏で上手く聴かせるのは難しいであかろうか、ただし、今回の演奏者はなかなか聴き応えがあった。大学の部は観客は少ないが、どの演奏者も聴き応えがあった。技術的なことは分らないが、大学生の演奏は音量の強弱、音質などメリハリがあり、やはり優れているようだ。

 二日目は声楽部門が始まる頃を見計らって行った。

 まだ弦楽器部門の一般の部が残っており、コントラバスに2名、ビオラ1名の演奏も聴いた。一般の部はマイナーな楽器が多いようである。

 続いて、声楽部門が始まり、最初に高校生の部で5名が出場した。すべてソプラノであった。高校生でも本格的に発声訓練を受けているのかまだ制服姿の小さいな生徒が大きな声を張り上げるのにはびっくりした。声帯を壊さないのか多少心配になる。

 曲はすべて自由なのであろう。一つも同じ曲はなかった。多くの参加者は2曲歌っていたが、中には1曲しか歌わない参加者もいた。制服で歌う人が多かった。伴奏者も同じ学校の友達のようが多かった。弦楽器部門では時間制限で鐘がなったが、声楽部門では制限時間内の曲を選曲しているのか、鐘は一度も鳴らなかった。

 次はアマチュア部門で5名が出場した。今度は男性が3名も出場した。中にはかなり年配の男性もおられたが、どの様な目的で出場されているのであろうか。皆に聞かせたいという目的にしては聴衆が審査員を含めても少なく、別の方法がありそうである。

 次は大学生の部で9名出場するとのことであるが、遅くなるので、一人だけ聴いて帰ってきた。参加者はすべてソプラノのようである。どうも日本の声楽人口には偏りがあり、男性が少ない。将来の生活に不安があるため、声楽を目指す男性が少ないのかもしれない。

 素人が審査員になったつもりで評価すると。やはり堂々と歌う方が上手いような気がする。不安げな仕草で歌う人は聴く方も不安になる。場慣れすることも必要なのだろう。

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