日本演奏家コンクール本選を聴く

 みなとみらいホールで開催されたオルガン1ドルコンサートを聴いたあと、小ホールで開催されている第11回日本演奏家コンクール本選を聴きに行った。丁度、中学生の弦楽部門が開催されているところであったが、予想以上に演奏が上手いのに驚いた。

 5階に昇り係りの人から現在は中学生の部門が審査されているとのこと、中学生と聴いてあまり期待はしなかったが、映像モニターから流れる演奏を聴いてびっくりした。演奏者が替わる時を見計らって中に入り本格的に聴いた。さすがに本選だけのことはある。全員中学生と馬鹿にはできない演奏である。数名は大人顔負けの演奏である。幾つかコンクールで大学生などのヴァイオリン演奏も聴いたが、音楽的に一番気に入ったのは今回の中学生の演奏の方である。

 まず、プログラムに記載されている発表曲は、我々がよく知っている有名な協奏曲などが多く、親しみやすい。これらの曲がテクニック的に易しいのかといえば、そうでもなさそうである、指が激しく動く部分もある。それを難なく演奏していた。ヴァイオリンの演奏テクニックは中学生程度で殆どマスターしてしまうのかもしれない。

 また、上位の子となると幾度となくコンクールに出場しているのか、舞台慣れしている感じで、演奏も堂々としていた。最後にアマチュア部門で大人の演奏があったが、演奏姿勢がどこかおどおどしているような感じで、不安を抱かせたのとは対照的である。

 我々は外見で子供らしさが残っていると子供の演奏と判断してしまい評価を下げる傾向にあるが、女の子が演奏用の正装で、引き締まった顔で演奏していると、とても中学生と思えない。この点、男の子はワイシャツに学生ズボンとなるので、外見から如何にも中学生らしく、この点は女の子の方が有利である。しかし、演奏を終え、服を着替えて親の元に戻ってくると、それは中学生の顔である。まあ、不思議なものである。

 弦楽部門の後にピアノ部門の小学校高学年の部が行われた。この部門は課題曲があり全員、最初にバッハのインベンションやシンフォニアなどを演奏していた。そのあと自由曲であるが、これも我々がクラシックとして普通に聴く音楽を演奏していた。実力のある子は普通のクラシック曲は殆ど中学生になる前に弾けるようになるようだ。

 バッハの曲は幾度が聴いており、多少は耳に残っているので、若干もの足りなさを感じる。テクニック的には難しくないと思うが、表現力が要求されるのであろう。

 また、ピアノ演奏は力強さが要求される楽器であるため、小学生ではどうしてもこの点が無理である。ピアノ演奏は指を滑らかに動かす表現力と、力の強弱による表現力をマスターしなければならないため、完成は大学生程度となるのかもしれない。

 今日は小学生と中学生の本選であり、親子で来ている子が多く、にぎやかであった。

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