中古のワークステイションHP Z220の感想

ジャンクワールドから中古のワークステーションHP Z220のSFF型を購入した。ワークステーションは主に企業で使用される信頼性の高い、高価なパソコンであるが、中古となれば普通のパソコンとあまり変わらない値段となるので、興味本位から購入した。現在までのところ普通のパソコンと同じような感覚で使用できている。

HPZ220

HPZ220の外観

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購入したワークステーション

ワークステーションはCPUとGPU(Graphics Processing Unit)が普通のパソコンと異なっているので、能力が分かり難い。また、使用していた企業が目的に合わせて自由にカスタマイズしているので、仕様もまちまちである。
購入するにあたってはCPUやGPUの能力や年代を調べながら、なるべく最新のもので、コストパフォーマンスが高いと思われる製品を選んだ。
購入したワークステーションの主な仕様は以下の通りである。購入金額は約3万円であった。
・CPU Xeon-E3-1230V2  3.3GHz
・GPU Quadro 410
・メモリー 8GB
・SSD128GB+HDD1.5TB
・USB2 6個 USB3 4個
・Windows7
OSがWindows7であるので、使い勝手は普通のパソコンと殆ど変わらない。

Xeonプロセッサーについて

ワークステーションはCPUがXeonプロセッサーと見慣れない製品が使用されているので、購入を躊躇する人が多いと思う。XeonプロセッサーはインテルのCPUの中では一番高級品に位置付けられている製品である。メモリーのエラーチェック機能を持っていたり、長時間の稼働に耐えるように製造されているので、主に企業でサバーや技術計算など、エラー停止することが許されない環境で使用されている。
Xeonプロセッサーは信頼性が高いCPUであるので、非常に高価である。一般家庭で使用する範囲では信頼性について、それほど要求されないので、宝の持ち腐れとなり先ず購入されることはない。しかし、高価なXeonプロセッサーも中古となれば話は別である。中古となると信頼性の利点が薄れるのと、認知度が低いCPUであることから、価格的にはCore i7と同等、むしろ感覚的には安い感じである。
性能的にはCore i7とあまり変わらない。Core i7はPR的な意味合いから動作周波数(音楽におけるテンポのようなもの。動作周波数を高くすると早く処理できる。)を上げる傾向にあるが、動作周波数を上げるとCPUが発熱して、動作が不安定になる要因となる。Xeonプロセッサーは信頼性を保つため無理に動作周波数を上げるより、マルチコア化で多くのタスクが処理できる方向に開発されているようである。
購入したXeon-E3-1230V2も少し前の製品であるが、4コア8スレッドとなっておりCore i7と同じレベルである。動作周波数は3.3GHzで、最新のCore i7と比較すると若干遅いが、気にするほどではない。最近の動向としては無理に動作周波数を上げるより、マルチコアー化の方向でCPUが製品化されている。処理するソフトも今後はマルチコアー化で能力を発揮するように開発されるのでないだろうか。
この様にワークステーションは中古のCore i7を購入したようなものである。8スレッドのCPUがどの程度処理に影響するのか体感したかったので、購入の動機にもなっている。ただ、唯一の欠点はメモリーを増設するとき、ECC対応(エラーチェック機能が付いた)メモリを購入しなければならないので、少し割高になることである。

QuadroのGPUについて

そもそもGPUは複雑な画面表示をサポートする目的で開発された製品である。一般の家庭で使うパソコンには以前は殆ど装備されていなかったが、最近ではCPUの中にGPU機能が内蔵された製品が多くなっている。
単独のGPUを搭載するのは主にゲームパソコンと言われる製品である。ゲームでは三次元の物体が複雑に動くので、その内容を表示するため膨大な計算量を必要としている。能力の高いGPUを装備すると画面が精細に滑らかに動くので、ゲームでは非常に有利となる。このため、ゲーマーは争って高性能なGPUを求める傾向にある。ゲーム向けのGPUとしてはGeForce系ブランドが有名である。
その他、GPUを必要とする分野としてはCADなど設計した製品の映像化、写真や動画の編集作業など主に企業で使用されている分野がある。ワークステイションに装備されているのはこの企業向けの映像処置に最適化された製品である。ブランドはQuadroである。
その他、GPUが使用される分野としては膨大な計算量を必要とする科学計算のシミレーションなど純粋の科学計算に使用される場合がある。このGPUは二倍精度浮動小数点演算装置が充実している。
GPUの能力は同時に並列演算できるCUDAコアプロセッサの数でほぼ決まってくる。購入したワークステーション装備されていたQuadro410はCUDAコアプロセッサが192個、メモリーが512MBと入門者向けのGPUである。
高級品になるとCUDAコアプロセッサが5120個の製品もある。HPZ200シリーズはどうもワークステイションでもGPUは入門レベルで、あまり複雑な処理を想定していないのかもしれない。
Quadroの問題は同価格帯であればゲーム用のGeForce系のGPUの能力が格段に高く、コストパフォーマンスにすぐれていることである。GeForce系のGPUでも企業向けの用途に使用できないことはないと思うが、メーカの販売戦略上、能力を発揮できないように制限が加えられているとののことである。それがどの程度なのかよく分からないのが悩ましいところである。

中古HP Z220の使い心地

販売品はシステム修復起動ディスコCDが添付されているだけで、その他の付属品は何も同梱されていなかった。
ジャンクワールドの中古ワークステーションはどれもSDDとHDDの構成となっている。ワークステーションのすべてが最初からSDDが付いていたと考えずらいので、中古販売するとき、別途交換されたものと思われる。SDDとHDDの品質は不明であるが、少なくとも最初に付いていたものより信頼性は高いのでないかと思っている。
SSDにCドライブがHDDにEドライブとFドライブが設定されていた。HDDのFパーティションにシステムイメージが作成されており、障害が起こった時、修復は楽であると思われる。CドライブがSSDであればWindows7の起動は非常に速く、30秒ほどで立ち上がる。
システムはOS以外殆ど何も入っていないような状態なので、当面必要と思われるソフトをインストールした。ワークステイションであるが、使い心地はWindows7のパソコンと殆ど同じである。
オンラインゲームができるかインストールしてみた。ゲーム用のGPUではないので、高精細でプレーすることはできないが、設定品質を落とせば何とか遊べないことはないというレベルである。
CAD関係のソフトとしてFUSION360をインストールしてテスト使用してみた。途中にGPUが適切ないとのメッセージが出てくる。恐らく、メモリーが512MBしかないためであろう。メッセージはでるが何の問題もなく動いている。システムに添付されている少しだけ複雑なCADモデルをインストールして画像を回転させてみたが、問題なく動いた。

Fusionサンプル

Fusionサンプル

その他のインストールしたソフトも特に問題なく動いる。現在までの使用では特に困ることもなく非常に満足できる状態である。
中古であるので、壊れることを前提に遊び的なソフトを中心に使用していくつもりである。

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