クラリネット審査員コンサート

クラリネットコンサート

ジャック・ランスロ 国際クラリネットコンクールが横須賀芸術劇場で開催されたが、このコンクールの審査員を務められた先生方のコンサートが横須賀芸術劇場の小ホールで無料で開催されることなので、クラリネット音楽を生で聴く最大のチャンスであると思い駆けつけた。その時の様子と演奏会の記録。

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開演前の様子

これだけ豪華なメンバーの演奏会が無料となれば人気がでることは間違いない。しかも演奏会場が収容人員504人小ホ-ル(ヨコスカ・ベイサイド・ポケット)となれば希望者を全員収容出来ないと考へ早めに行くことにした。開場の5分前に行ったが、予想した通り多くの人が押しかけて来たのであろう。開場時間の前に既に入場させていた。実際は張り出し仕様(客席に舞台が張り出す)のため収容人員は更に少ないと思われる。

正規の席は既に一杯であった。張り出し仕様のためコンサートマスターの後ろの方に臨時の席が儲けてあって、そこがなんとか座れた。正面ではないが、演奏者から非常に近く、特にコンサートマスターの位置に座る審査委員長のミシェル・アリニョンから近かったので悪い席ではないと思った。

聴衆はコンクールの参加者やその仲間達。または、審査員の先生方の教え子達であろうか若い人達が多かった。私の横の席は韓国から来た出演者やその友達と思われる数人のグループが座っていた。通路に座る人もいた。主催側は少しでも多くの人達に聴いてもらおうとして、最後は舞台の袖に椅子を並べ、座らせていた。多分、入場を断られた人もいると思われる。

演奏会の様子

前半の曲目と出演者

最初は出演者全員で、「バッハのブランデンブルク協奏曲第3番第1楽章」を合奏。バスクラリネットやコントラバスも加わり、音域としては十分である。クラリネットだけの合奏を初めて聞いたが、豊かな響きで素晴らしかった。

その後は審査コンサートとの名称通り、審査員の先生方が順番に演奏された。
「ピエルネ:カンツォネッタ」C:フィリップ・ベロー P:出羽真理
「プーランク:二本のクラリネットのためのソナタ」C:ユアン・ユアン/武田 忠善
「ヴァンハル:オルガンの為の12のフーガより 第4フーガ」C:フィリップ・ベロー/ユアン・ユアン/ウィリアム・チェン/ジェリー・チェ
「ベッリーニ=バッシ:歌劇「清教徒」によるファンタジー」C:ジェリー・チェ P:塩田純子

いずれも短い曲ではあるが、先生方も審査員という名前にかけて雑な演奏は出来ないと思われたのか、素晴らしい演奏であつた。しかし、知らない曲なので、コメントは出来ない。クラリネットの音色が多彩で表情豊かであることは間違いない。

前半の最後は実行委員会のメンバーも加わり日本人だけの出演者による合奏。
「小村英生:「わが心の故郷」9人のクラリネット奏者のための」
日本の曲のメドレー。途中にビックバンドでクラリネット奏者が独奏するように四戸世紀がすくっと立上がってジャズ風に独奏されたので、クラシックの堅い音楽の中で、この演奏スタイルが非常に新鮮に聞こえ、教え子達であろうかヤンヤの喝采を送っていた。

後半の曲目と出演者

引き続き審査員のコンサート
「モーツアルト:ディヴェルティメント第6番」P:クロード・フォーコンプレ/ ウィリアム・チェン/四戸 世紀
「クロンマー:二つのクラリネットのための協奏曲 第3楽章」C:フィリップ・キュペール/大島 文子
審査員の最後は委員長のミシェル・アリニョンが次に2曲を演奏し、実力を示された。
「ボーカン:哀歌」「プーランク:クラリネットとピアノのためのソナタ」P:出羽真理
プログラムの最後は審査員全員で「ヴィヴァルディ=ランスロ:協奏曲ハ短調」
いずれも素晴らしい演奏でクラリネット音楽を堪能できた。
途中にファイナルで指揮されるチャールズ・ナイディック氏が飛び入り参加。浜中浩一氏のために自身が作曲したという「涙」を演奏された。私が吹くとピーと金切のような音しかでない音域を非常に小さな音で情感漂う演奏には感心した。指揮者でも上手いなあと感心したが、後で有名なクラリネット奏者であることを知り納得。

アンコールはまた実行委員会やエリック・ランスロも加えて全員合奏で華やかに閉められた。

クラリネットを衝動的に習い出したが、正直、クラリネットの音を生で聴く機会がなかったので、クラリネット音楽がどのようなものなかよく分らなかったが、このコンサートで最高水準のクラリネット演奏を聴けて大満足である。

開催要領

日時:2014年8月30日(土) 17:30開場 18:00開演
場所:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀芸術劇場・小ホール)

出演者

(審査委員)

ミシェル・アリニョン:元パリ国立高等音楽院教授/レイナ・ソフィア音楽院名誉教授
大島 文子:ジュリアード音楽院教諭
四戸 世紀:東京音楽大学客員教授/元読売日本交響楽団首席
武田 忠善:国立音楽大学教授
フィリップ・ベロー:パリ管弦楽団首席/パリ国立高等音楽院教授
ジェリー・チェ:領南大学教授(韓国)
ウィリアム・チェン:台北市立交響楽団首席(台湾)
フィリップ・キュペール:パリ・オペラ座管弦楽団首席 / ベルサイユ地方国立音楽院
クロード・フォーコンプレ:フランス国立リル管弦楽団首席 / ルーベー市地方音楽院教授
ユアン・ユアン:中央音楽学院(中国)

(ピアノ)

コンクールでピアノ伴奏も務められた。
出羽真理
塩田純子

(コントラバス)

エリック・ランスロ:ジャック・ランスロの息子さん

(実行委員会のメンバー)

二宮 和子:日本クラリネット協会常任理事
大和田 智彦:国立音楽大学講師
亀井 良信:桐朋学園大学特任講師など
野田 祐介:昭和音楽大学非常勤講師など
松本 健司:NHK交響楽団首席クラリネット奏者

(飛入り参加)

チャールズ・ナイディック:ジュリアード音楽院講師。妻は日本人クラリネット奏者の大島文子。

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