32回かながわ音楽コンクール(ユースピアノ部門)本選の感想

4月29日神奈川県立音楽堂で32回かながわ音楽コンクール(ユースピアノ部門)の本選が行われた。孫が出るとのことで幼児の部を聴きに行った。かなコンの本選となれば審査体制は万全であるが、出場する子供達はまだコンクールの意味合いがよく分っていないようで、そのアンバランスが微笑ましかった。

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本選の様子

演奏会場となっている神奈川県立音楽堂は響きがよいとのことで評判で、有名なピアニストのリサイタルにもよく使用されている。また、本選ともなると審査員体制は万全である。予選は3名。準予選では5名。この本選では審査委員長の東京芸術大学名誉教授の辛島先生を筆頭に9名の審査体制である。それも全員が大学関係者のプロである。このような会場と先生方に聴いてもらえることは非常に光栄なことであるが、幼児が理解しているかは疑問である。まあ、このため幼児は萎縮することなく振舞えるのであろう。
本選の入場は有料であるが、本選の参加者には家族用として数枚の招待券が配布されている。
なお、観客の数は各部の間があいているので、予選より多少多い程度であった。

1分間の試弾

本選ともなると幼児の部でも1分間の試弾が許される。もっとも幼児の部の課題曲はいずれも1分以内の曲なので、ほぼ全員が演奏曲を弾き終わってしまう。また、子供達に試弾の意味が分っているのか、本演奏と変わることなく舞台に出てきて、挨拶をして、1曲弾いて、挨拶して引き上げると全く本番と変わらない態度である。ただ、名前が紹介されないことと、審査員はまだ休憩中であること、観客の拍手がないことなどが本演奏と異なるところである。子供達にとっては本番と変わらない感覚なのでなかろうか。幼児の部では順位を決めないのであるから、あまり意味がないかもししれない。
もっとも、幼児の部の係りの人にとっては子供達の体型に合わせて椅子やペタルの高さを確認する貴重な機会ではある。

演奏内容について

今回の幼児の部を10人全員聴いたが、本選で子供達が演奏する曲が都合よく分散していて飽きることなく聴けた。審査員が意識的に分散させているのかとも考えたが、同じ曲に偏りがある部もあるので、これはなさそうである。
かなコンの合言葉は「技巧より感性」とのことであり、表現力が重視されコンクールであるようだ。本選に出場する子供達はさすがに上手い。幼児の部の課題曲はどれも比較的ゆっくりとした短い曲であり、素人の私にとってはこれは理解しやすかった。表現方法は子供達によって特徴があり、同じ曲でも子供達によって大きく印象が異なった。表現方法については、子供達が自分で考えたものでなく、習っている先生が考えたものであろう。ある意味でコンクールは表現力を教える先生達の競争でもあるのかもしれない。

幼児の演奏は態度が微笑ましい

幼児はまだコンクールに慣れていないので、性格が演奏態度にストレートに出てくるので微笑ましい。孫は元気な子供で早歩きで舞台に出てきた。かと思うとゆっくりとした動作で出てきて演奏する子供もいる。どの子もあどけない表情で如何にも幼い。とてもまともに演奏できる雰囲気でないのだが、ピアノの前に座り、演奏しだすと、その態度から想像できないような演奏をするから驚きである。
幼児の部は本選でもこれ以上順位を付けないとのことで全員入賞ということで賞状とメタルをもらっていたいた。孫は賞状の意味が分っていたのか疑問であるが、メダルについては非常に喜んでいたとのこと。
孫にとっては素晴らしい会場で有名な審査員の先生方と多くの聴衆の前で演奏できたことは、今後のピアノ人生にとっていい刺激になることであろう。

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