NHK学校音楽コンクールを聴く

 第76回NHK全国学校音楽コンクールの神奈川県コンクール高等学校の部が県立音楽堂で開かれたので、その一部を聴きに行った。合唱コンクールは親しみのない曲が多く歌われるので、少し敬遠していたところがあるが、会場で聴けば、周囲の雰囲気がよく分るのでそれなりに面白かった。

 神奈川県には高等学校が200校以上あるのだが、プログラムによると出場校は18校と以外に少ない。出場率は1割にも満たない。また、出場している学校でも出演人数が10名弱と少ない学校があり、細々とサークルを維持している感じである。反対に出演者が30名以上の多い学校もある。中には課題曲と自由曲でメンバーが少し入れ替わる学校もあり余裕である。学校によってサークルの規模がかなり異なるようだ。2校合同で参加していたのが1組あったが、ここは出演者が多かったので、部員が足りないというよりも男性パートを必要としたためかもしれない。発表曲は難しそうな曲が多いので、それなりに意欲のある生徒、指導者がいないと参加するのは難しいのかもしれない。また、実績を作ると合唱を希望する生徒が同じ学校に集まるのかもしれない。

 会場の県立音楽堂は座席数が1100人強あるが、発表者と学校関係者などで8割程度は埋まっており、非常に活気に満ちている。それでも入場制限されることはなく、一般の入場者も問題なく入れた。

 個人を対象としたコンクールと異なり、演奏する前に学校名、指揮者やピアノ伴奏者の氏名は公表されるし、拍手は自由である。まあ、すべての学校が礼儀的に拍手を受けるので、殆ど審査には影響しないように思える。やはり拍手があった方が雰囲気としては盛り上がる感じである。

 発表曲は課題曲と自由曲である。今年の課題曲は作曲 大島ミチル 作詞 石田衣良の「あの空へ 青のジャンプ」であり、出場校がすべて同じ曲を歌うが、混声合唱と女性合唱では多少雰囲気が異なるし、途中、振りを入れる部分があるが、これが学校によって異なるので、飽きることはなかった。自由曲は殆どが日本の最近の作曲家の作品で、難しそうな曲が多い。クラシックのように聴きなれない曲なので、この点がとっつき難い感じである。しかし、会場で聞くと、音の広がりや各パートの掛け合いなどが視覚的になるので、それなりに面白かった。

 演奏時間は1校10分程度である、出入りの時間を含めてもテンポよく進み、10時45分から始まったコンクールも、昼食休憩の1時間を含めても午後の3時にはすべての学校の発表が終わる。そして、3時45分からは審査結果が発表される段取りである。

 出場するからにはどの学校も多少は自身があるのであろう。普通に聴いていればどの学校も上手い。しかし、音量の点で、人数の少ない学校は不利のような気がする。それでも、声がまとまればそれなりに迫力がでるものである。審査の結果をネットで調べたところ、私が聴いていた範囲の学校から金賞が出ていた。その学校は素人の私にも確かに音のまとまりや表現力が優れており、よく訓練されていると思ったところの一つであった。ま、音楽的には少し差であるが、その少しの差が案外大変なのかもしれない。

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