日本アンサンブルコンクールの感想

 第10回日本アンサンブルコンクールが横浜みなとみらい小ホールで開催されたので、本選会を聴きに行った。いろいろな形態の演奏が聴けたので面白かった。

 このコンクールは管楽器や弦楽器のアンサンブルだけでなく、重唱やピアノ連弾など二人以上で演奏する形態をすべて含むようである。19日の本選会では管や弦の室内楽、弦とピアノ、2台のピアノ、ピアノ連弾が審査された。重唱やリートは参加者が少ないことと審査員の関係からか、前日に予選と本選が同時に行なわれている。クイーンズスクエア横浜で地元の岡野中学が吹奏楽を演奏していたので、これを聴いた後、午後3時前に小ホールに行った。丁度、弦楽ピアノデュオ部門が始まるところで、これと2台ピアノアンサンブル部門、それと少しであるが、ピアノ連弾部門が聴けた。

 今年は昨年より観客が多かったような気がする。ピークのときは50名前後の人が聴いていたのでなかろうか。今年も演奏が終わったあと拍手していたが、聴いている間には昨年のように事務局から止めるようにとの注意はなかった。もっとも参加者全員に同じようなレベルの拍手であり、審査に影響を及ぶすことはないであろう。また、やはり拍手があった方が習慣からか落ち着くし、演奏者も喜ぶのでないだろうか。

 発表曲は予選も本選もすべて自由曲のようだ。配布されたプログラムに演奏曲目が記載されているが、曲目はばらばらである。ただ、予選と本選で同じ曲の違う楽章を演奏する人は多い。演奏時間は10分程度である。10分経過するとベルが鳴り強制的に演奏をストップさせられる。ただし、半分程度は時間内に演奏を終えていた。このため、演奏は結構楽しめた。問題は知らない曲が多いことであるが、コンクールは一般の観客を喜ばせることを目的にしていないので止むを得ないことか。

 弦楽ピアノデュオ部門は参加グループが11組。内、本選で演奏したのは5組であった。ヴァイオリンの参加者が8組と多いが、本選で演奏したのは2組だけであり、一番競争が激しいようである。コントラバス1組とチェロ2組の参加者は全員本選も出場していた、希少楽器は多少審査も甘いのかもしれない。コントラバスを女性が演奏していたが、楽器を運ぶのも、演奏するのも大変そうであり、この種の演奏者を育てるためにはある程度止むを得ないことか。この部門の形態演奏は演奏家コンクールと変わらないが、曲目がソナタなどピアノの比重が高いものが選ばれている。また、ピアノ伴奏者も弦楽演奏者と同様に正装であり、この辺りがアンサンブルコンクールの特色である。ただ、演奏の注意はどうしても弦楽器奏者に行く傾向にある。

 2台ピアノアンサンブル部門は参加者が14組、内、本選まで残ったのは7組であった。この2台のピアノ演奏はピアノの音が分かれるので、連弾よりも面白い。演奏される曲は叙情的な感じよりも二つのピアノを音を対比させるリズミカルな曲が多いような気がする。この形態は演奏される機会が少ないのか、知っている曲も火祭りの踊りや魔法使い弟子など管弦楽曲としてのものであって、本来のピアノ曲としてはスカラムーシュだけであった。2台のピアノはどうも対等の立場でないようで、2曲目を弾くとき、入れ替わっていた組があった。しかし、時間制限があるコンクールでは演奏時間が短くなり、どうかと思う。

 ピアノ連弾部門は参加が11組であるが、時間が遅くなってきたので、2組だけ聴いて帰った。このため、何組本選に残ったかは不明。後半にビゼーの子供の遊び、ラヴェルのマ・メール・ロワ、フォーレのドリーなど本選に残っていれば聴きたい曲が多かったので残念である。

 その他、金管や木管のアンサンブルも少し聴いてみたかったが、時間が合わなくて残念。来年はこの辺りの演奏時間を狙ってでかけるか。

スポンサーリンク
スポンサーサイト

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーサイト