リコーダの形状と音質について

リコーダーの音質を左右するものとして「ヴォイシング」「リコーダーの内側の形状」「リコーダーの材質」がある。これらが異なるとリコーダーの音質も変って来る。形状についてはルールがあるわけでなく、製作者の好みや考えによって、いろいろな形状のリコーダーが作成されている。名器と云われるリコーダーを再生するため、博物館から名器のリコーダーを借りて、そのサイズを忠実に再現する試みも行われている。

リコーダーの内側の形状による変化。現在のリコーダーは一般的に内径の円の大きさが一様でなく、吹き口のところから外側になるにしたがって小さくなっている。極端な言い方をすれば、逆円錐形の形をしている。しかも、穴の中を覗いてみると完全な逆円錐形でもなく、微妙に変化しているようである。逆円錐形の形状がリコーダーの音質を左右する。音程は管の長さ、内径の形状、トーンホールの位置によって決定される。

一様な円筒形であれば音の波形も単純になり、純粋な音になる。この場合、高音が出難く、2オクターブの音域をだすことは難しいようである。ルネッサンス時代のリコーダーはこれに近い。形状を逆円錐形にしていくと高音の倍音が増えて、音質が不純、刺激的になる。また、高音も出やすくなるようである。現在のリコーダーは程度の差はあるが、ほぼ、逆円錐形になっている。純粋な音は合奏する上には有効であるが、面白味のない音質となり、独奏用には向かないかもしれない。

吹き口(ウィンドウェイ)が少しアーチ形になっているものと長方形(ストレート)になっているものがある。また、大きさもまちまちである。吹き口が大きいと多量の息を送り込めるため、低音域が出しやすくなるが、反面、多くの息を必要とするため、息が続かなくなる恐れがある。アーチ型もストレート式も直接は音質に直接影響しないとのことであるが、メーカーではストレート型は柔らかい音色になり合奏用。アーチ型は空気の抵抗感があり、息の量がコントロールしやすく、張りのある輝かしい音色になり、独奏用としているようである。但し、抵抗が大きくなり、送り出す息の量が一定に保てないようだと音程が乱れる原因になる。寒い時、プラスチックのリコーダーは水滴が溜まりこの状態に直ぐなり、絶えず水滴を吸い出すことが必要になる。

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