リコーダーとバッハの教会カンタータ−

バッハの教会カンタータ−の中にはリコーダーが使用されている曲がある。また、編曲すればリコーダー合奏に適した曲は多く、リコーダーフアンにとって見逃せない作品群だ。現に、以下のようにカンターターの中からリコーダーの合奏用に編曲した楽譜が発売されている。以前から教会カンタータ−に親しんでいたので、少し宣伝も兼ねまとめてみた。

教会カンタータ−は教会の礼拝に合わせて演奏される、歌を中心にした声楽曲の形式である。全員で歌う賛美歌のようなコラール、アルトやテノールなどの歌に簡単な伴奏楽器がつくアリアや、中には話言葉に少し音楽的な抑揚をつけたようなレチタティーヴォなどがある。中には器楽だけの曲も少しはある。

バッハはライプッイヒのトマス教会のカントル(教会音楽の責任者)であったとき、毎週、教会カンタータ−を作曲し、演奏していたとのこと。そのため、200近くの教会カンタータ−が残っている。一つの教会カンタータ−は6曲程度の独立した曲で構成されている。礼拝に合わせて順次演奏されるのであろう。曲だけを通して演奏すると時間は20分程度である。従って、この教会カンタータ−を全曲聴くとなると単純計算で70時間程度必要となる。

私は名演奏で評判の高いカール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ合唱団、管弦楽団が演奏した廉価版の全集(全曲ではない。教会の1年間の行事に合わせて演奏される75の教会カンタータ−(27CD)を集めたもの)が販売されていたので、十年程前に購入した。

これら膨大な曲の中には親しみ易い曲が多い。バッハも毎週作曲するのは大変であったのであろう、中には以前どこかで聴いたような曲もある。これらの曲の中で一番有名なのは教会カンタータ−147番のコラール「主よ人の望みの喜びよ」であろう。さまざまな楽器で演奏されており、amazonのサイトで検索してみたら450程度のCDがヒットした。

聴いた原曲の中で教会カンタータ−として気に入ったのは1番、4番、8番、61番、78番、80番、82番、106番、140番、147番などである。曲単位では更に多くの気に入った曲があった。これらは絶対的なものでなく、多分、聴く時の気分によって変わってくるだろうと思う。

教会カンタータ−の中でリコーダーはブロックフレーテ(昔のドイツでの呼び方)と言われており、伴奏楽器として使用されている。200の教会カンタータ−の編成楽器の記述でbf(ブロックフレーテ)の記号が含まれるカンタータ−は13番、18番、39番、65番、69a番、71番、81番、96番、103番、106番、122番、127番、142番、152番、161番、175番、180番、182番、189番に及んでいる。但し、他の楽器と一緒に演奏するとリコーダーは音量が小さく、聴いていても気が付かない可能性もある。バッハも積極的には使用していないようである。その中で一番有名なものは、気に入った曲にも含めた106番である。このカンタータ−は9曲で構成されているが、リコーダーがメインの伴奏楽器となっており、2〜3の曲を除きカンタータ−全体として使用されている。また、リコーダーの音量が小さいことも考慮して、上手く活用している。私がリコーダーを始める切っ掛けになった曲であり、機会があれば聴いてほしい。

原曲には含まれていなくても、合奏用に編曲して使用すれば面白そうなコラールやアリアは多くある。原曲は声楽パートと2〜3の伴奏楽器で構成されており、編成が小さいことから、少し工夫すれば、編曲もあまり難しくはないでなかろうか。また、あまり難解な曲はないので、素人のリコーダーの合奏には向いているのではないかと思っている。今後、この面からも注意したい。

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