リコーダーの技術的な教本

「現在リコーダー教本」ワルター・ファン・ハウヴェ 大竹尚之訳(A4 78頁)を買ったが、練習曲がまったくない、他のとは異なる教本である。音楽の基礎となる本質的なテクニックを身に着けつことを主眼としているとのこと、身体的な練習が多い。他の教本と全く異なるので簡単に紹介する。

教本は以下の4つのパートで構成させている。

1.リコーダーの持ち方

リコーダーの正しい持ち方をマスターして、自由自在に演奏できるようにする。教本のなかでは一番写真が多く分かりやすい。実際に指を動かして持ち方に無理がないかチェックできるようになっている。

2.指の動かし方

リラックスした機械のように自由に動く指の訓練。曲にはなっていないが楽譜も添付されている。無機質な指の訓練が大半であり、このパートについては、毎日の指の練習があるようなギースベルトの「アルト・リコーダー教本」の方が飽きがこないで続けられそうな気がする。ただ、換え指も含めすべての運指表やある特定の音から指が動く本数による音の分析表は面白い。

3.呼吸法

音楽的に優れた息を出すため、コントロールしなければない筋肉の訓練。リズムの乗って吸う、吐くを繰り返すような練習がある。この種の練習は他の教本では殆ど触れられていないので参考になる。

4.アーティキュレーション

シングル・タンギングやダブル・タンギングなどがリズムに乗って練習できるようになっている。リコーダーは語りかけるような舌の使いによってアーティキュレーションも変化するが、他の教本も同じであるが、舌の位置(子音の発音)は説明だけでは分かりづらい面はある。自分で納得して練習するしかない。

この教本は無機質な練習が多く、これだけを練習していると飽きてくる。リコーダーはどのように吹いても音は出てくるので、最初はこの種の練習の必要性は感じないのかもしれない。しかし、一度悪い癖が付くと上達が妨げられるとのことである。

吉沢実先生のリコーダーワークショップでも練習の最初に腹式呼吸のための体操や指の体操などが取り入れられていたが、この教本はその体操を発展させたような内容である。演奏する普通の練習を始める最初の10分間ほど時間を割いて練習していくと演奏する上で良い癖がつくのかもしれない。

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