ソフトサンプラSampleOneで遊ぶ

 StudioOneArtistに同梱されている音源は大半がシンセサイザーなどで作った人工音源であり、自然音源は少ない。ただ、同梱されているソフトサンプラSampleOneは非常に自由度の高い興味を引き付けられる製品である。
 他のインスルメントに比べSampleOneには何も波形データなどが添付されていない。このため、そのままをMIDIデータに貼り付けても何も音は鳴らない。

 StudioOneを調べていると「新規SampleOneに送信」とのコマンドがあるのを見つけた。どのようになるのか、リコーダーで演奏したトラックをそのままSampleOneに送信してみた。するとSampleOneが立上がり、波形データが表示された。これで、利用できる状態になったようだ。どの様な音がでるのか、別にMIDIデータを用意して、このトラックにSampleOneを割り当て演奏してみた。不思議なことにまともなMIDIの曲を演奏をしてくれた。最初は送信した演奏ファイルが再現されるのかと思っていたが、ちゃんとした曲が演奏されたので、その手軽さからいっぺんに興味が湧いた。

 SampleOneには小さいキーボードがついている。抑えてみると、低いキーのところはインプットした演奏データがゆっくりとしたテンポで、高いキーは早いテンポで演奏された。どうも、送信したファイルはC3を基準にして、それより下のキーは遅く、上のキーは早く再現するようである。このスピードの変化で音程を作り出している。速度が倍になれば1オクターブ高い音になる。一つのキーを押し続けると、インプットした曲を演奏するのであるが、MIDIでは抑えられるキーが短時間で変化していくので、最初の音を基準にした演奏が聴けるのである。
 この理屈でいくと、C3のロングトーンの波形を作りインプットしておけば、その楽器の音階の音色を作り、MIDIに貼り付ければその楽器の音色で演奏できることになる。
 
 今回は波形データをStudioOneのコマンドを使用してインプットしたが、ファイルされている波形データであればこんな面倒なことをする必要はなく、SampleOneの画面を開いて、StudioOneでファイルの階層構造が表示される画面から波形データを探し出し、クリックしてSampleOneに移動、右側の波形データ置き場にドロップすれば使用できるようになる。

 一つの波形データが利用される範囲を指定することができる。SampleOneの画面の中央付近に小さなピアノの鍵盤が表示されているが、この上にバー貼り付けられており、両端の部分をクリックするとカーソルが「手」のマークに変わり、鍵盤の上をバーを移動させることができるようになる。又は、波形データ表示画面の左上にRoot、Lo,Hiが表示されているので、その枠をクリックして上下の矢印になったところで、上下に移動させることによって範囲を変更することができる。なお、Rootはインプットした波形データの生の音となる位置である。
 
 波形データには基準となる音程があるが、この音程を正しいRootに指定しなければ、正しい音程にはならない。SampleOneだけで作成するのであれば、移調されている音楽が演奏されているだけであり、問題はないが、正しい音程の他のインストゥルメントと合わせると調子はずれの音楽になる。インプットする波形データの音程が分らないと、使いづらい製品である。
 
 ループ機能があり、波形データの任意のところからループさせることができる。波形データ画面の右上にLOOPと表示されている枠をクックすると、その下がバーになっているので、両端から移動させることができる。音は最初から鳴り出し、ループと指定された範囲でループする。減衰することなく鳴り続ける音であれば、短い波形で長い音を得ることができる。但し、音の切れ目でループさせるのであれば、簡単であるが、一つの音の途中でループさせるとなると、どうしても、切れ目の音が入り設定は難しい。
 
 生の波形データそのものを修正する機能がある。Pitch,Filtor,Amp,LFOの内容を幾つかのパラメータを使用して修正するこことができる。
 
 波形データの置場には取りえず11個(制限は不明)のスペースがあるが、ここに、いろいろな波形データを並べ、波形を合成した音にすることもできる。あるいは、楽器などの正確な音色を求めるのであれば、いろいろな音域の波形データを収集して、音域毎に波形データ割り付けることもできる。
 
 いろいろと可能性のあるインストゥルメントであるが、波形データが添付されていないので、活用するには自分で録音して作り出すか、他の同梱されている波形データを利用するか、又は目的にあった波形データを購入するかである。調整も簡単ではないと思われるが、工夫次第では出来合いの音にはない独自性のある素晴らしい音を作り出せる可能性もある。調整は難しいので、単なる遊びレベルに終わる可能性もある。良い音を作り出すのは、やはりここでも音楽的センスが要求されるようだ。

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