木製のリコーダの特徴

リコーダを続けるていると、どうしても木製のリコーダが欲しくなる。私もその一人でまだ持つだけの実力がないのにいろいろと調べて買った。残念ながら、音が違うことは分かるが、木製の音が良いのか、プラスチックの音が良いのかまだ判断できない段階だ。買う前にいろいろと調べたので、感想も含め私なりに木製リコーダの特徴をまとめてみた。

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本物志向

リコーダーは非常に古い楽器で一般に古楽と云われているが、ルネッサンスやバロック時代のリコーダは殆どが木製の楽器だった。(一部象牙で作られたものはあるが)プラスチックはどうしても学校の教育用の楽器とのイメージが強く、本物のリコーダ、古楽としてのリコーダーの音を追求するとなると木製ということになる。

個性がある

プラスチックは同じ品質の製品を大量生産出来るので、品質は安定するが種類は少ない。また、日本製のプラスチックは学校で使用することを前提に作成されているので、吹き易く、合奏に向く、素直な音に調整されているのではないかと思う。
これに対して木製は製造メーカが多く、いろいろなモデルが作成されている。木の種類によっても音質が変化する。また、木であるため、大量生産といっても製造は一本一本手作りに近く、調整を必要とするので、同じモデルでも音が変ってくる。要するに一本一本木製のリコーダには個性があり、いろいろな音質のリコーダができる。自分の気に入った音を求めてリコーダを探すのも楽しみの一つでないかと考える。ただし、木製のリコーダはプラスチックに較べ格段に高いので、資金は必要である。

音質的な評価

一般に言われていることは、「木製のリコーダは品質にバラツキがあり、悪い製品あれば、プラスチック製品の方が優れているが、ベテランの職人がよく調整した高級なリコーダは、プラスチック製品より数段優れている。」とのことである。少し、吹いた感想としては、木製リコーダは息の強さに対して反応がよく、息の強弱によって音程や音色がよく変化するので、表情が付け易いのではないかと思う。しかし、このことは技術が未熟だと音質が安定しない欠点にもなる。

購入について

木製リコーダを購入するときは、同じモデルでもよく試奏して購入しなさいと言われている。私もフェアの時期に数本吹いて購入したが、初心者にはなかなか楽器に良し悪しの判定は難しい。吹く場所によっても違って聞こえてくる。本当に優れた楽器を選ぶのであれば、試奏させてくれる店に平日に行き、じっくり吟味する必要があるのかもしれない。フェアのとき楽器の選定を頼まれた吉澤実氏が少し離れた場所で、数本のリコーダを持ち出し、吹き較べ、迷っていたのが印象的である。

使い勝手

プラスチックは寒いとき、直ぐに。水滴がたまり、音が出難くなるが、木製のリコーダはウインドウェイのところが水をよく吸い取る木で作られているので、直ぐに詰まることはない。但し、水滴が多くなると楽器が変形する恐れがあるので、1日の使用時間は2時間が限度と言われている。特に購入時は5分程度から始め、楽器を慣らしながら徐々に時間を長くして行くとのことである。木製のリコーダはメンテナンスが重要のようだ。

木の材質による相違

木の材質によっても音質は変わってくる。カタログ等では以下のように説明されている。柔らかい木から固い木の順番に並べている。

ヤマハのカタログによる説明

  • メープル   :甘く澄んだ音色で、ことにアンサンブル時の際立ったハーモニーの美しさを発揮します。
  • カステロウッド:甘く柔らかい音色で、力強さよりも繊細さを表現するのに向いています。
  • エボニー   :力強さの中にも甘さが感じられる音色で、その艶やかさが魅力です。
  • ローズウッド :キングウッドに通じる音色ですが、さらに柔らかさと甘さが強調されます。
  • キングウッド :力強さの中にも甘さがあり、透明感のある音を生み出します。

多田先生の本での説明

  • 黄  楊  :ルネッサンス、バロックを通じて、木管楽器に最も多く使用された材質です。音色は力強さの中にも甘さがあり艶があります。
  • エボニー  :非常に堅く、力強い音色です。
  • グレナディラ:力強い音を出す。ややもすれば鋭い音色になりがちです。
  • キングウッド:力強さの中にも甘さがある音色を持つ。
  • ローズウッド:音色もそれほど堅くはありません。現在のリコーダに適した材質。
  • パリザンダー:澄んだ音色を持っています。

言葉で音質を表現するのは難しいが、柔い木は柔らかく甘い音質で合奏に向くようだ、固い木は力強く鋭い音質となり、音量を必要とする独奏に向いているようだ。価格は加工が難しいこともあり、固い木の方が高価である。このため、材質による価格差は音の良し悪とは無関係である。柔らかい音質が気に入ったならば、価格を気にすることなくメープルや黄楊のリコーダを買えばよい。

形状による音質

リコーダの音質は形状によっても異なってくる。メーカ独自の形状もあるが、昔の名器を模倣したり、参考にして作られているモデルも多い。
よく知られているものとしては、次のものがある。

  • ブレッサン
  • ステインズビー
  • ロッテンブルグ
  • デンナー

などがある。概して、オリジナルモデルより、昔の名器を模倣したリコーダの方が品質的には安定しているようだ。
なお、昔の名機の模倣は木製のリコーダーに限ったことではなく、プラスチックでも行われており、宣伝文句としてカタログに明記されているものもある。
ただ、古楽はバロックピッチ、現在はモダンピッチで製造されるため、リコーダーの長さが少し異なり、完全に模倣することは出来ない。

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