横須賀芸術劇場でリコーダー演奏

 本格的なオペラハウスの横須賀芸術劇場は昨年からオープンデーのイベントとして、「オペラハウスDe演奏」のキャッチフレーズで一般の演奏者や団体にも舞台を開放している。今年、幸運にも我々のリコーダーサークルが抽選で当たり、オペラハウスでリコーダー合奏できるという貴重な体験をしたので報告する。

 横須賀芸術劇場はヨーロッパで見られるような本格的なオペラハウス仕様の劇場である。少し勾配を持った平土間席の周囲を4層のバルコニーが取り囲んでおり、平面の広がりよりは高さの広がりを持った劇場である。舞台から見ると一階の観客だけでなく、高い周囲のバルコニーからも見下ろされ、観客に取り囲まれているような雰囲気となる。当日は残念ながら観客は30人程度あったが、満席となって、周囲から賞賛の拍手をもらうと気分がよくなるのではと思う。

 当日は10時から18時までの間に10分間隔で42グループが出場した。落選したグループもあるので、そこそこの競争率となったのであろう。出演したグループは幼稚園程度の女の子がヴァイオリンを独奏するかと思えば、蝶々婦人のある晴れた日にを熱唱するソプラノ歌手がいたりアコースティックなものであれば内容は種々雑多で、実力もまちまちである。

 出演者は演奏時間の30分前までに出演者用の入場者口から楽屋に入るが、オペラハウスでは観客席にも勝るとも劣らない広い裏の空間を持っている。当日の観客席のある表の劇場側は一般に広く開放されているが、この楽屋のある裏側の場所は一般の見学者からは遮断され、見学できるのは出演者だけである。我々が通された2階には多くの鏡が備わった控え室が幾つもあり、当日はその二つが開放され、男女の着替え室となっていた。この部屋で着替えるだけでも一流の音楽家になった気分である。

 出演時間の20分前になるとピアノが用意されている別の控え室が用意されており、事前練習できるようになっていた。この部屋はよく反響するので、上手くなった気分である。10分前になると3階の舞台裏に移動して待機するが、この舞台裏が非常に広い空間なのには驚く。舞台と同じ広さの空間が左右に二つあるとのこと、オペラ公演ではここに次の場面の舞台装置が設置され、機械で移動するようになっているのであろう。地下2階には大小のリハーサル室があり、舞台の下にはせり上がるための空間があるようである。また、舞台の前にはオーケストラーピットもあるとのことであるが、この日は客席となっていた。

 リコーダーの音量は小さいため、演奏する場所によって響きが非常に異なってくる。小さな部屋で練習しているときは反響音が適度に聞こえ演奏しやすいが、横須賀芸術劇場の舞台ように広い場所で演奏すると反響音が殆ど聞こえなくなり、仲間の音が極端に小さくなり戸惑うものである。もっとも小さい部屋でもあまり響き過ぎると音がぼやけて、聴き難くなることもあるが。今回もこの現象を予期していたので、慌てることがなくできるだけ耳をすまして他の人の音をよく聞きテンポが狂わないように注意した。

 音量が小さいので、観客席でも聞き難いのかと思っていたが、観客席で聞いた人の話よるとよく響き、よく聞こえたとのこと、案外、舞台上より観客席の方がよく聞こえるのかもしれない。演奏時間は8分ほどであったが、大きく破綻することなく無事演奏し終え、満足できる一日であった。

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